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青い童話

 作詞・作曲・うた 千秋

 NHK「みんなのうた」で2001年10-11月に放映されていた。

 千秋自身のことを歌っているよう、また、絵本を見ているよう。

 人は幼い頃の自分をいつまでも抱え持っている。

 小さく、弱く、頼りない自分を。

 自分の核の近くにあり、成長の過程においても無くならずにじっとしている。

 時々忘れたりするのだけれど、山道のお地蔵さんのように、ひそかに息づいている。

          *          *          *

 幼い頃に見た世界の色彩は鮮やかだ。

 なぜあの鮮やかさは年を重ねる毎に褪せてゆくのだろう?

 情感と重なり合っているせいかもしれない。

 幼い自分の中には、怒りや悲しみなどというように名づけることのできない、どこまでも広がっている情感があり、それが色彩と重なり合っている。

 だから、色は鮮烈で、深みを帯びている。それは世界そのものなのだから。

 「青い童話」もまた、小さな女の子に宿った未分化の情感に彩られている。

          *          *          *

 人は無意識に幼い頃の情感との対話を繰り返しているのかもしれない。

 それは克服されたり無くなったりするものではなく。いつまでも物語を生きている気がする。

 かたちなき、生(なま)の記憶として。

009
(ひらくかな?)

 

 

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