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彼岸花

 入浴介助をしているときに、利用者のある翁から聞いた。

 「彼岸花はよく田んぼの畦道に咲いていますね。なぜだろうと思って調べたら、かつては飢饉のときのための非常食として畦道に植えられたのだそうです」

 球根(麟茎)にはデンプンが含まれ、水に晒して食用としたという。ただし有毒であるため、すりつぶし、十分に水で晒して毒抜きをしないといけないらしい。

 また、有毒であるため、土竜や鼠から畦道を守る目的で植えられたとも。墓場に多いのは遺体を動物から守るためでもあったらしい。

 大分にいた頃、棚田の畦道に一斉に咲き誇っていたのを覚えている。とても美しい光景として。

 

 それにしても話題の豊富な方で、いろんなことを教えてもらっている。

 少年の頃は、朝まだ暗い時に強盗提灯(がんどうぢょうちん:小さな、ブリキの筒の中に蝋燭を灯す簡易の灯り、今の懐中電灯の代わり)を持って蝉取りに行かれたことなど。なにより、その方のお人柄が素敵なのだと思う。

 私には有難い体験である。

015
(もうお彼岸ですね)

 

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