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静寂

 この私を生かしている

 この私の死

 千たびの生まれ変わり

 妖精たちよ

 

 闇に舞い 昼に安らう

 優しきものよ

 いつからいたのだろう

  ――有史以前から

 いつまでいるのだろう

  ――さあ、知らない

 何ものかと問えば

 存在ではないと答える

 この私の死よ

 生まれ変わりよ

 

 癒しの丘に

 一陣の風が吹く

 一輪の花が咲く

 見知らぬ風景があらわれる 

 思い出せない香気に満ちている

 

 懐かしいのは未知ゆえ

 かたちを生もうとするから

 しかし生まれたくないものは引力を帯びる

 

 風景の向こうへ

 足跡のない砂地へ

 場所でない場所の水をのみほし

 降りてゆく

 降りてゆく

 遡る

 

 古来の姿をした妖精たちが跳ねる

 ひそひそ話しは森に満ちる

 しーんと息づく

 やがて辺りは薄紫に染まる

006

(妖精たち)

 

 

 

 

 

 

  

  

 

 

  

 

 

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