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数多の意思の集く

 夜に鏤められた無数の瞬きのように

 水面に戯れる星々のように

 ここにはありとある意思が訪れ

 終わることのない饗宴を繰りひろげている

 

 夢はかく語りき

 人の心を満たしたいのだと

 積もる雪より静かに拡がりたいのだと

 雪はかく語りき

 深き淵に空を届けたいのだと

 空はかく語りき

 私のキャンバスに色彩を溢れさせたいのだと

 

 花の紅

 鉱物の青

 溶け合いまた溶け合わず

 光の位相を求め止まない

 その姿は本当の自分を探すかのよう

 

 出合いこそが私なのだと

 すでに知られていただろうか

 だからこその静謐が希求されていただろうか

 

 数多の意思の集く

 いまここの歓楽に 夢は

 どこまでも細部に分け入り

 生命たらんとする

 虚空などどこにも見あたらない

 016

(南熊本駅近くの踏切横)

 

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