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白詰草の咲く防波堤

白つめ草の咲く防波堤の

向こうから

故郷のような風が吹いてくる

幾重にも連なる波とともに 

右手奥

とおく霞んでいるのはがれきの島

人々の思い集く

 

エネルギーの余波か

それにしては静かで優しい

人々の思念か このあたたかさは

生きよ 生きよと ささやく大気が

この地を包んでいる

昨夜も舞っていたものたちか

ここにあるのは

 

松林のところどころには 小さな芽と

せわしなく動きはじめる蟻らと

赤茶けた水たまりが

槌音も聞こえないまえに

風の声にさそわれている

頭上はるか ちぎれかけた雲は

日にかがよい 時にやすらう

波は変わることなく

律動をくりかえしている

056

(荒浜)

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