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詩を読む会(33)

 今日、いつものように、詩を読む会(第12回)を開いた。12回なので、2年が経ったことになる。

 詩を読む、詩を書くことの尊さが、今回も感じられた。

          *          *          *

 一行詩

 

 20年余り

 17文字の一行詩に

 思いを込めてきた

 

 あるとき なぜか

 こころの奥に沈殿したものを

 思い切り吐き出したくなった

 

 17文字には

 表せなかった様々な思い

 それを

 犇めき合う澱のなかから

 少しずつ引き出していくと

 混沌の中身が

 次第に整理整頓されていく

 

 視界不能な濁りが

 透明になって

 自分の内側が見るようになるまで

 17文字を超えて

 思いを吐き出してみる

 

 

 あした

 

 ねむれない夜のしじまに

 漆喰の夜道をたどるとき

 それはいつも

 幼い日に母とたどった草深い小路

 

 どんなに ねむれなくても

 どんなに つらくても

 どんなに あわれでも

 窓の外にしらじらとあける

 あしたとゆう日が

 

 

 旅人

 

 先を急ぐ孤独な旅人の

 足を止めたのは

 温かい 君が心

 

 先を急ぐ孤独な旅人が

 涙こぼれたは

 美しいものを見たから

 

 先を急ぐ孤独な旅人の

 胸を過ぎゆく

 思い出の風

 

 

 

 てのひらに蛍愛でつつ清らかなたましひという語を思ひをり (筒井宏之)

          *          *          *

一行詩・・ギターの先生の詩。とても素直に気持ちが表白されていて、共感できる。透明になるまで、思いを吐き出す。それはなかなかできることではなく、すごいことだと思う。先生の豊かな内面を見る思いがする。

あした・・この方の詩にはいつも元気づけられる。言葉に芯があるのは、生き方に芯があるからだと思う。言葉は、生き方である。

旅人・・少ない言葉の中に、たくさんの思いが凝縮されている。含羞がある。作者の優しい人柄が感じられる。

てのひらに・・筒井さんこそが、清らかなたましひである。蛍を、見たくなった。

011

(ブーゲンビリア 白く小さいのが花)

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コメント

有難うございます。
取り上げていただいたんですね。
恐縮です。
この一行詩にも書きましたが、やはり俳句と詩は
違いますね。
詩には詩の魅力があります。

詩を読む会 もう2年になるんですね。
地道な努力の成果が、だんだん現れてくることでしょう。
気長に続けてください。

ありがとうございます。
妻が、この詩がいい、とても共感すると言って、選ばせてもらいました。
書くことでこころが整理されていく。大切な過程だと思います。
詩、俳句も、いつも楽しませてもらっています。

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