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イチロー

 一昨日のNHKのドキュメント番組「240日の記録」を見て。

 今年の夏、ニューヨークヤンキースに移籍してからもあまり打てない日々が続いた時のこと。イチローは、以前の「魔法の杖」と呼ばれていた時と同じように、簡単なボールを打たずに、難しいボールを打とうとした。なぜ?

 それは生き方の問題なのだと、彼は言う。今まで自分はそうしてきた。だから、そのやり方を変えるのは、今までの生き方を否定することになるのだと。

 自分の感性と技術で勝負をする。それは、相手投手の最も得意とするボールを打つということで、失投を打つということではない。それが彼のスタイルである。それを変えるのではなく、愛着のあるグローブやバットと同様に、大切にする。それが彼であり、彼の生き方である。

 その考え方(生き方)はどこから来るのか。はじめからそのように考えて生きているような口ぶりである。

 物を大切にし、今ある自分のまわりのすべてを愛し、それらといっしょに生きていこうとする。

 それはあたりまえのことだと、彼は言うだろう。

 僕は勝負をしたいんです。だから難しいボールを打つ。あたりまえのことですよね。そのために可能な限りの準備をするんです。

 最後の場面。野球発祥の地にある記念館で、彼はベーブルースのグローブを手にして、少年のように目をかがやかせる。好きなんだな、本当に好きなんだな、と思う。

 来年のイチローが楽しみである。

 彼はどのように生きるか。それを感じられることが。

013

(大切な日々の中で)

 

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