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永遠の僕たち restless

 2011年、アメリカ映画。

 感性の柔らかい、とても優しい映画である。

 余命3カ月を告知された少女アナベルが、自らの死をすでに受け入れているのに対し、イーノックは両親の事故死を受け入れられず、イライラとした状態 restless にあった。そのイーノックを癒そうと、特攻死者のヒロシが寄り添う。

 妻を愛し、妻に手紙を書いたが、渡せずに敵艦に突っ込んだヒロシ。その思いを秘めてイーノックに付き合う、悩めるものを看過し得ない心性。

 アナベルがイーノックの存在に惹かれたのも、偶然とは言え、彼の心に所在なさを感じてのことだった。進化論のダーウィンを尊敬するのは、命を大切にしたいから。大切にしたいから、生死に思い迷っている彼を、やはり看過できなかった。

 アナベルの一瞬一瞬が輝いていた。お洒落で、あらゆるものを慈しんでいた。Thank you, Hiorshi. と呼びかける彼女の声は友愛に満ちていた。葬式は悲しいからたくさん食べたいだろうと、たくさんのスイーツを用意した。

 そうして、彼女は永遠に、多くの生命に、形を変えて、生きつづけるのだろう。

 数多の色彩の煌きに満ちた、どこまでも優しい映画である。

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(2012.9.28.15:45 舞子上空より)

 

 

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