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ウィンターズ・ボーン Winter's Bone

 2010年、アメリカ映画。

 舞台はミズーリ州の山村。

 そうするしか、他に方法がないから、17歳のリーは父を探し求める。死んだのなら、遺体が必要だから、それを求める。

 しかし彼女は、ある勇気を持つ。直感と、論理力も。

 結果として彼女の親類、村の共同体の保身を崩すことになるなら、それを回避する。大切なのは、弟、妹、母親の幸福である。そのための犠牲は厭わない。

 冷たい湖水に手を突っ込み、父の遺体(一部)を引っぱり上げる。親類の女も協力してくれる。そこに、僅かに心が通いはじめる。

 父の兄ティアドロップに対しても、少しの信頼を持ちはじめる。

 彼女の存在は、物語を見る者に力を与える。この世に生きていくのに必要な力は何かを教えてくれる。

 それは、屈しない力、自ら動く力、すなわち生命力である。そこに優しさが宿る。おそらくそれらはいつも切り離されることなく共にある。

 静かに、どこか奥の方から、力が湧いてくる映画である。

http://www.youtube.com/watch?v=uMoVZ6s5Z3A

010

(別府 扇山の空に)

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