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詩を読む会(17)

 続けて作品の紹介。

 

   日曜日

 

 新緑にキラキラと光が注ぎ

 洗濯物が軽やかに空を泳ぐ

 

 つま先に嬉しさをたくわえて

 ぴかぴかのパンプスを鳴らす

 冷静沈着な時計の針先に

 淡いシフォンが揺れる

 

 わたしのための日曜日

 

 運命とか 永遠だとか

 幼い妄想ばかり抱いて

 ばかみたい?

 でも

 別れのにおいで

 しらけたくないし

 出会いのきっかけなんて

 もう忘れた

 から

 いつだって

 これが最後だって

 思っているの

 

 ひょろりとした身なりに

 見慣れた肩甲骨

 かける言葉を探しながら

 シャツの袖をそっと掴んだ

 

 

   青写真

 

 潮風が吹いた

 アルペジオに合わせるように

 海猫は宙をめぐる

 

 冬は終わったよ

 夏はまだまだ遠いね

 散った桜の花びらは

 転がりながら魔法を解いていく

 

 さあ

 もう布団にもぐっている場合じゃない

 膨らむカーテンを

 思いきり開いて

 光を浴びよう

 思い出は感傷とともに

 畳んで押し入れにしまったかい

 

 おろしたての制服は

 知らない匂いがする

 けれどきっと

 君が着ることを待ち望んでいるんだ

 

 春風が吹いた

 たおやかな丘の上の桜の木は

 新緑を芽吹かせ

 猫たちは恋模様

 

 駆けていこう

 ずっと遠くへ

012

(画面左にミツバチ!)

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