« 詩を読む会(13) | トップページ | 詩を読む会(15) »

詩を読む会(14)

 詩の会を開いていて楽しいのは、さまざまな感性に出会えるということ。それらのひとつひとつを理解するのは難しいけれど、ある何か、を受けとることはできる。その瞬間の出会いを、愉しみたい。

 引き続き、読まれた詩の紹介。

    

   互いのココロ 違(たが)いのココロ

 

 通り過ぎる季節の中で、僕らが見つめたものは何?

  幼子の笑顔 (互いのココロ 違いのココロ)

 通り過ぎる季節の中で、僕らが知ったものは何?

  永遠の終焉 (互いのココロ 違いのココロ)

 通り過ぎる季節の中で、僕らが聴いたものは何?

  悲しみの鼓動 (互いのココロ 違いのココロ)

 通り過ぎる季節の中で、僕らが感じたものは何?

  新しく生まれくる未来 (互いのココロ 違いのココロ)

 

 幾度、季節が巡ろうと

  互いのココロは、きっと変わらない

 幾度、命が巡ろうと

  違いのココロは、きっと重なり合う

 

 

   新年の声

                        天野 忠

 これでまぁ

 七十年生きてきたわけやけど

 ほんまに

 生きたちゅう正身のとこは

 十年ぐらいなもんやろか

 いやぁ

 

 とてもそんだけはないやろなあ

 七年ぐらいなもんやろか

 七年もないやろなあ

 五年ぐらいとちがうか

 五年の正身………

 ふん

 それも心細いなあ

 ぎりぎりしぼって

 正身のとこ

 三年……

 

 底の底の方で

 正身が呻いた

 

 ――そんなに削るな。

007

(後ろ姿みたい)

« 詩を読む会(13) | トップページ | 詩を読む会(15) »

詩を読む」カテゴリの記事

コメント

はじめまして
みえみえさんというかたのブログから、ジャンプして来ました。


改めて


詩は面白いですね。

はじめまして
いつもフォトポエム展で楽しませてもらっています。
いろんな詩人がいて、いろんな詩があって、面白いですね。
金子みすずには、やさしさという強さ、を感じ、この天野忠には落語のような味わいを感じます。
楽しみは無限大です^^

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/391404/44173176

この記事へのトラックバック一覧です: 詩を読む会(14):

« 詩を読む会(13) | トップページ | 詩を読む会(15) »