« 花嫁の父 | トップページ | 詩を生きる »

現実とは何か

 現実とは、私にとってもっとも身近なもの、この思考のぬくもり。

 遠い記憶を生きるとき、呼び交わされ、木霊するある熱情。

 それは何かと、目を凝らして見る。

 何かが動いている、見つめるほどに。

 しかしけっして掴まえられることなく、共にある。

 そう、共にあるもの、だがこの意のままにはならない。

 だからこそ、それは現実であると、感じられる。

 それは夢の意思に似ている。

 私とはまったく別の何かのようであり、だからこそ私であると感じられる何か。

 私はそれに弄ばされつづける(それが生きることかも)。

 理想を夢見る者はしたたかな現実にさかさまにされるが、振り落とされぬようしがみつく。

 ヨーゼフ・クネヒトの生きた理想は現実のようにしなやかに勁く、私に変容を強いる。

 理想もまた、近付けば変容する(無限のように)。

 この場所がどこなのかさえ私にはわからないのだが、そんな取り付く島のなさが私に生を与えている気がする。

 眼に見えるあれこれは、眼に見えぬものほどにたしかではなく、それでも、それはそれ、これはこれと、石ころを並べる。

 現実を見ると、そこに理想の息吹が感じられる。

001

(ツインクルの花たち)

 

« 花嫁の父 | トップページ | 詩を生きる »

思考」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/391404/43938669

この記事へのトラックバック一覧です: 現実とは何か:

« 花嫁の父 | トップページ | 詩を生きる »