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きらめくものたち

 空を見ている時、海を見ている時、人と話している時など、ふとした瞬間に、この世できらめいているものたちを感じることがある。

 ゾシマ長老の兄、マルケールの言葉ではないけれど、人はみなすべてのものに責任を負っていると同時に、すべての存在の、存在しようとする意思からあふれてくる、よろこびに満ちている。

 抗いようもなく悲しみの底に突き落とされ、二度と這いあがることなど不可能と思えても、その人のまわりには、その人の意識にかかわりなく、生命がきらめいている。ゴールディング『蠅の王』にて沖に流されたサイモン少年のまわりにきらめいていたものたちのように。

 日常の何気ない会話にも、それは飛び交い、明るい粉を撒き散らしている。それは妖精のようでもあり、そんな特別な呼称を与えなくても、もっと普通に、いたるところに満ちている。

 それは誰にでも感じられると、私は思っているのだが、どうだろう?

 でなければ、どうして立ち直ることなどできよう。どうして美しい音楽が生まれよう。「池の底」にも、きらめきはひそむ。むしろそのような場所(時)にこそ、それらは満ちるのかもしれない。

 だから、それを画きたいと、私は思う。

201111301224000

(光につつまれて)

 

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