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傍らに

 波に消えたのは遥かな時空に潜むため

 私はたちまちに拡がったのだ

 風の吹く家々の空洞や

 芽生えた草木の裡にだけでなく

 島のように積み上げられた物たちの影にも

 透明な大気の渦の中にも

 ま新しい住まいのわずかな庇にも

 おまえを見守るためでなく

 おまえと共に在るために

 ああ そうだ 無くなったのではない

 私は与えられた生に在るのではない

 人々が言うように心の中に生きているのでもない

 おまえに見えようと見えまいと

 げんにこの日差しの中に輪舞しているのだ

 未来や希望を想うおまえの言葉の先にも

 畑を流れる水の層にも

 おまえよ どうか私の傍らに居ておくれ

007

(農作業倉庫)

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