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詩を読む会(6)

 今日、詩を読む会(第2回)を開いた。1つずつの詩に時間をかけて話し合い、参加者のいろんな考えを知ることができた。

 詩と言うと、人はどうもある枠を想像し、その枠に対して「私には詩というものは分からない」「詩は苦手で」という考えを持たれるらしい。しかし、本来詩はどういうものでもいい。

 「これが私の詩です」、と言って日記を指しても、一枚の写真を見せてもいい。それがその人の言葉、心であるなら、それはその人の生き方である。

 優しい人のそれは優しく、暖かな人のそれは暖かだ。

 だから、誰もが自然に対話できる場をもうけようと、「詩を読む会」を開くことにした。

 今回も、読まれた作品を紹介しよう。

      *      *      *

   あなたへ

                              大野 悠

 「きれいね」と言われたと

 いとけない喜びを伝えるあなた

 夕映えの窓辺の紅葉が揺れている

 

 傘寿を過ぎた体はほっそりと

 痛みに満ちたベッドの日々を

 野に燃える陽炎のように

 優しい笑顔で越えて来たあなた

 

 若い日の豊かな夢は

 こもごもの思いを置いて薄れて行き

 今はただ和やかな仏のようにと

 残された思いにすがっている

 

 長い旅、辛い旅だったけれど

 突然の輝く海の恩寵に

 涙して祈ったこともあったよな

 

 これまで巡った旅路のように

 これからも手を取り合って歩いて行けば

 きっとまた美しい日に出会うだろう

 

 その日まで

 私はあなたのそばにいる

 私はあなたのそばにいる

009

(朝の海)

 

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