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詩を読む会(4)

 つづけて、再び自作詩。

 

        海は嫌い

    冬の海は 持って行った ・・

  家を 仕事を 学校を  友を 友達を

      家族を  家族の命を

  冬の海は  持って行った ・・・

   楽しかったこと 辛かったこと

    歯を食いしばった あの日

    かけがえのない 思い出達を

  冬の海は   持って行った ・・・・

       胸に抱いていたもの

  親友の 恋人の 写真達 写真達 ・・・

       家族のアルバムを

      海は嫌い 海は大嫌い

      涙で海が再び満ちても

   今日という日は やっぱり始まる

      海は嫌い 海は大嫌い

         それでも海は

  これからも ボクの近くでたたずむ

         だからボクは

  直向きに 愛するものを抱き締めて

     愛するものを 守り続ける

       海は嫌い 海は大嫌い

          それでも海は

           これからも

      ボクの近くでたたずんでいるから

      半歩だけでも 半歩しか進めなくても

      信じる未来を迎えるために

        愛するものを抱き締める

         愛するものを 守り続けて行く

   ボクは がんばる がんばり続けるんだ

 

 ** 高校工業科の先生。生徒に寄り添う心を綴られた詩が多い。今回は、「東北の関東の君へ 被災した人々へ」向けて書かれた。「冬の」は変えたほうが良いかも、東北の人にとっては春先かも。人にとって、何より思い出は大切で、写真を洗ってきれいにしてくれるボランティアも報道されていた。このように、震災のことを書くということが大切だという意見等あった。心情を大切にされている方である。

 

   万十

少年カイト君はオスのハムスターを1匹だけ飼って、かわいがっていました。そのハムスターは、黄土色でふかふかしていて、手のひらにちょこんと乗せると食べちゃいたいくらいおいしそうな色合いだったので、「万十」と名付けていました。

カイト君が学校へ行ったあと、おかあさんは、万十のゲージの中を掃除しようとしました。すると、一瞬のすきに、万十は、脱走してしまったのです。ハムスターは動きがすばやく、ゴキブリのようにカサカサ、家具の隙間へ逃げ込みあっと言う間に見失ってしまいました。

おかあさんは、それは探した。探した。万十の大好きなチーズ味のスナック菓子でおびき出そうとしても、出てきません。

「まんじゅう~~ まんじゅう~ まんじゅう~ まんじゅう~~~」

その時、隣りの奥さんと目が合いました。奥さんは、「??」首を傾げていました。「まんじゅう」と大声で連呼していたら、そりゃ~ヤバい人と思われるだろう。しかし、見つからない。

♪ 探し物は 何ですか~ みつけにくいものですか~♪ カバンの中も中も 机の中も探したけれど 見つからないのに まだまだ探す気ですか? (歌う)

お母さんは、朝の9時から昼の2時まで、万十を探し続けた。「ヤバイ、そろそろカイト君が学校から帰ってくる時間だわ」困り果てたおかあさんは考えた末、ペットショップに行って、万十とそっくりな柄のハムスターを買ってきて、ゲージの中へ入れたのでした。

「ただいま~」

「あれ~おかあさん、コレ、どういうこと?」

何と、万十とさっき買ってきたハムスターがゲージ越しで、ラブラブ見つめ合っていたのでした。おかあさんは、あんなに探していた万十がいたので、びっくりしていました。しかも、おかあさん、買ってきたハムスターはどうやらメスだったみたいです。

おかあさんは、カイト君に全てのいきさつを話しました。そしてカイト君は言いました。

「おかあさん、あのねえ、この世にはね、2つと同じものは存在しないんだよ」

それから、買ってきたメスのハムスターに「きなこ」と名前を付け、一緒のゲージに入れるとそれはもうラブラブで、毎日仲良くしていました。そして11匹の子を産んだとさっ。めでたし、めでたし~!

 

 ** 写真と詩のコラボ「フォトポエム展」を主催されている女性。「童話です」。紙で作った「万十」と「きなこ」の絵を棒に付けて動かす熱演、そして歌で盛り上がる。人形劇になるかも、紙芝居かな。楽しいひとときでした。

 (つづく)

043

(仙台市若林区種次 津波の跡に咲く)

    

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