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生きる時間2

 年をとると時間(年月)の経つのが早く感じられるのはなぜか?

 自分の年齢を分母にとり、この1年(つまり1)を分子にとる。

 10歳の人だと、この1年はその人の生きてきた時間に対して10分の1が過ぎ、50歳の人だと50分の1が過ぎたことになる。

 とすると、自分の生きて来た年数に対して過ぎる(と感じられる)時間は、上記の場合は5倍の差がある。

 だから、年をとると時間のたつのが早く感じられる。

 この考え方は実感しやすいと思う。私が私になってからの歳月と、今ここに過ぎ行く時との、それら感覚の差は大きいのではないか。

      *      *      *

 もう一つ。

 鉄は熱いうちに打てというけれど。

 形成されている瞬間には、あらゆることが走馬灯のように身体を駆け廻っているのではないか。

 胎児の頃に数多の系統発生の時を生きるように。

 幼児の濃密な時間を進む足どりは遅々としている。食べ物だけでなく、色んな栄養を吸収するのに、時間がかかるのかもしれない。

 それに比して、多くの形成された人々に流れる時間は速い。だからこそそれを愛おしく抱きしめたいのかもしれない。前回書いた「親孝行のすすめ」を語る人の胸を過ぎるのは、足早に過ぎ行くものを留めておきたい、ある種の本能かもしれない。

      *      *      *

 過ぎゆく今を抱きしめることで、人は何かしら多くの繋がりをそこに発見するのかもしれない。

 新たな発見は、その人の成長を促す。そのことで、時間は不意に流れをとめることもある。

002

(朝見川の流れ)

 

 

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