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エンパワメントと人権

 森田ゆり(1998).エンパワメントと人権.解放出版社

 〈エンパワメントとは「力をつけること」ではない。ましてや女性だけが力をつけることでもない。それは人と人との関係のあり方だ。人と人との生き生きとした出会いの持ち方なのである。大人と子ども、女と男、女と女、わたしと障害者、あなたと老人、わたしとあなた、わたしとあなたが互いの内在する力にどう働きかけあうかということなのだ。力のある者がないものにそのパワーのおすそ分けをするのでもない、持てる者が持たざる者にあげる慈善行為でもない。お互いがそれぞれ内に持つ力をいかに発揮し得るかという関係性なのである〉p.14

 存在するものは誰でも愛されている、内に力を持っている、その愛、その力に気づくことがエンパワーメントである。過去の、今よりずっと鮮明な色彩の中で生きていた頃を思い出すと、そのことはより実感される。

 その力を信じていること。

 忘れてしまったのなら、ただ深く自分を見つめればいい。その時に感じられる限りないよろこびのようなものが、力である。感じられないなら、それが私にはあるのだと、とりあえず信じてみたらいい。

 信じていたら、少なくとも自分を大切する気持ちの余裕が生まれる。かけがえのない私は、すると、もっと自分に大切にされていいと思うだろうし、また人を大切にしようと思うだろう。そうやって、私とあなたはつながっていく。

 あなたは私のために生まれてきたのだと、ある瞬間に気づくかもしれない。だから私たちはいっしょに生きていく。どこまでも(いつまでも)。

 私が存在するのは、未知の誰かに出会うためかもしれない。その人もまた、私たちの輪に必要な人かもしれない。そうやって、人と人は手をつないでいったらいい。

 大切なことを、大切な人を、大切にする、それ以外に人生の目的などあるだろうか。

 この世は、本当は何のために在るか。

009

(朝陽を浴びて)

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