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2010年11月

第32回ルベック定期演奏会

 11月28日(日)14時~16時、サンシティー音楽院の「ルベック定期演奏会」を聴きに行った。

 ギターの合奏、ギターの独奏、ギターとフルートの演奏があった。どれも和やかな雰囲気で、演奏することの楽しさが伝わってくる演奏会だった。

 ギター独奏。後藤さんの丁寧な演奏は心に残った。

 竹内竜次さんはさすがにうまい、楽しそうに弾いてらっしゃる。フルートの石井暁子さんも表現力豊か。

 子どもたちの「ルベック光の子」、平均年齢73歳の「ルベックムーン」、女性だけの「ルベックひまわり」、そして本格派の「ルベックスペシャル」、どれも心に伝わってくる音楽だった。

 ひととき、心あたたまる時間を頂いた。

 音楽とはそういうもの。聴く(参加する)人に何かしらのよろこび、楽しさを与える。

 あるいは、ぐいとある方向へ引っぱってくれる。 

 ある秩序へ、未知の宴へ、海底のような静かな所へ。

 何かある豊かなものに接することができた、そのことが嬉しい。

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(別府市 朝見川)

 

 

 

桜はさくら

 絵手紙のモデルにと、桜の落葉をビニール袋一杯拾ってきた。

 桜は落葉でもさくら色で、艶やかな感じがあると、拾いながら思っていた。

 そして、家に帰って袋を開いた途端、さくら餅の匂いが広がった。

 桜は、落葉でもしっかり桜だ。

 さあ、絵手紙を描こう!

      *      *      *

 さて次の日、中津の割烹料理屋で食事をしたのだが、料理の下に敷く葉として、おなじ感じの桜の落葉が使われていて、ちょっとうれしくなった。

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(平和記念公園の落葉たち)

 

日矢

 13年前、大阪文学学校で詩の合評会に出ていた時のこと、澤女さんという俳句をされるおばあさんから「日矢」という言葉を教えてもらった。

 以来、雲間からさす日の矢を意識して見るようになり、最近は、見る毎にそれを美しいと感じるようになった。

 そこに何かの譬えを見る訳でなく、自然現象の妙に感じ入るのでもなく、たんに、あれは「日矢」なのだと言葉を介して見る。

 すると、情景そのものではなく、「日矢」というものが私にやって来る。虹を「虹だ」と見るのといっしょ。

 そのように見ることで、そこに現われている何かを見落とすことになるかもしれない。

 しかし、私には澤女さんたちと合評していた頃の風景が重なる。

 そのことは、情景そのものに溶け入ることより、何か別の楽しみを与えてくれる気がする。

 それを見る毎に美しいと感じるようになったというのは、その頃の私より多少は成長したということかもしれない。

 日矢のあちこちに、さまざまな人生の風景、出会った人々の風景が、幾重にも重なって見える気がする。

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(別府市から高崎山を見る)

昭和の町

 今日11月7日(日)、「ひまわり号」にて、豊後高田市の昭和の町に行ってきた。

 先ずは、蕎麦屋さん「響」にて昼食。「世界の車窓から」の石丸謙二郎さんの、お兄さんのお店だとか。美味しい食事、雰囲気の良いお店だった。

 それから昭和の町の散策。銀杏並木は黄色くなり始めていた。

 昔懐かしい物たち。親切な店員さんたち。

 キューピー人形、鉄人28号、だっこちゃん、三種の神器、…、高度経済成長のはじまった頃の思い出が、町のあちこちに散りばめられていた。

 それらを見ながら、古い物、ゆっくりした時間を、もっと大切にした方がいいと、改めて感じさせられた。昭和より、もっと落ち着いた時間が、私たちには必要な感じがした。

 人と自然、人と物、人と人が、より親密に向き合い、語り合える時間が。

 私は、そのようである毎日を、心がけようと思う。

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(お茶屋さんに展示してあった置き物)

プライドと偏見 Pride & Prejudice (Jane Austen)

 Jane Austen の小説の映画化である。

 田舎の5人姉妹の家族に育ったリジー(エリザベス・ベネット)は、ダーシー氏に心ひかれる。はじめは印象が良くなかったが、不思議と魅かれた。彼の心に、何かを感じとったのだと思う。

 姉のジェーンは、ダーシー氏の友人ビングリー氏と魅かれ合う。だが訳あっていったん離れてしまう。

 その2組の話を軸に展開するが、ことは簡単ではない。

 リジーはダーシー氏のことを最初は嫌い、次に誤解をする。彼女のプライドと偏見のせいだが、周りの人々の噂、嘘にも振りまわされる。

 色んなことが起きて、彼女はダーシー氏の良さに気づき、ダーシー氏もまた彼女の魅力の虜になっていく。

 私は、この物語の作者 Jane Austen の人の描き方に魅かれる。人は何を支えに生きるか、どのように愛し、生を紡ぐか、そのことへの確かな視点が感じられる。

 感受性と理性が調和した人物を描き、描かれた人物たちを愛した。

 2,3の例外を除いて、登場人物たちはみな愛らしく、憎めない。生の力強さが自然と感じられる物語だった。 

014

(別府公園の秋)

秘められた恋 Becoming Jane (Jane Austen)

 イギリスの小説家ジェーン・オースティン(1775-1817)の若き日の物語。

 成就しつつあった恋は、互いの家族の貧困ゆえにあきらめざるをえず、あきらめることは未来を紡ぐ唯一の可能性であった。

 彼女に求婚した資産家の伯母の権威に対し、次のように反論するジェーンの言葉が印象に残った。

 

  "身分"には階級以外のものもありますわ

  "財産"がなくても自立はできます

  Importance may be depend upon other matters than your Ladyship can conceive.

  As to fortune, a young moman might depend upon herself.

                 (日本語と英語の字幕より)

 

 社会の慣習に従うのではなく、自分で考える(生きる)ことの尊さを、彼女は全編を通して示している。

 経済の困難はあってもペンで生きる。

 生きるとは何かを、改めて考えさせてくれた。

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(凛とした花)

 

絵手紙!

 10月30日(土)、別府市ふれあい広場「サザンクロス」にて、 みんなで絵手紙をかこう! を開催した。

 講師は、県内の施設や、中学校、社会福祉センター等で教えてらっしゃる原野彰子さん(あっこちゃん)。

 絵手紙は下手でいいんですよ。

 のびのびと、味のある感じがいいです。

 線はさらっと上手に引かずに、ゆっくり描きます。

 色は塗るのではなく、置きます。

 16名の受講。みなさんそれぞれに、味のある絵を描かれていた。

 楽しかった、また開いてください! という声もたくさん聞かれた。

 私は、当日は原野さんの助手をしていたので、描かなかった。それで、今日、顔彩や青墨を買って来て、初めて描いてみた。

 なるほど、意外と面白い。絵手紙をかく人の気持ちが少しわかった気がする。

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(初めて描いた絵手紙)

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