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Richard Oelze リヒャルト・エルツェ

 小柳玲子編 夢人館10 リヒャルト・エルツェ 岩崎美術社(1997)

 蠱惑的な物たち。

 しかし美しい別世界がここにある。

 砂漠のような、森のような、どこにも存在しない場所のような。

 自分の体質を絵にしたような感じ。

 生命の匂いが余りしない、幾何学的な線が感じられる、でも蠢くものがある。

 意識の胎動か。

 

 期待

 日々の責苦

 石のある風景

 マッチのある静物

 礼拝堂のある風景

 魔法使いとシンボル

 森の空き地

 薔薇の王妃

 夜の時間Ⅰ

 角のある動物

 喪のささやかな祭礼(エゼキエル)

 親族の小枝

 絵の中の絵

 レンブラントへのオマージュ

 神託

 嘆きの川辺で

 内部

 ガラス球とともに

 植物的生長

 エピクロス

 白い鳩

 死の人形たち

 永遠の霧の方へ

 忘れられた人々

 孤独な願い

 鳥類学的肖像

 霊魂の湿原

 孤独の喜び

 ヨサファの谷

 

 意識の深みへ降りていく、その過程で出合う物たちを、親しみを込めて描いている、そんな感じがする。

 描かれたのは、エルツェの「オバケ」。

 エルツェは孤独を愛したと言われる。奇人などではなく、ごく常識的な人であったとも。

 出合うものたちとの対話が、エルツェの人生だった。彼は対話を生きた。

 言葉ではなく、作画を通しての。

 ヴォルプスヴェーデ(彼が長い間住んだ土地)という名前も、世の中のあれこれも、彼にとってはあまり意味をなさなかっただろう。絵を見ていると、そう思われてくる。

 砂漠のような、

 森のような、

 対話の場所、

 守り育まれる場所。

http://homepage2.nifty.com/mujinkan/library/oelze.htm

 

 

 

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