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思いによりそう10  受け継ぐ

 『生きる わたしたちの思い』に寄り添う。

      *      *      *

 そっと噛んだ、いちごからあふれる、あまい香り。

 雨上がりの空へ胸を張る、かぼちゃの葉っぱ。

 食べるということ。

 その命を受け継ぐということ。

 だれかの命をいただいて、動き続けるということ。

      *      *      *

 この世に存在するということの意味。

 私は、たまたまこの肉体を得て、ここにあるが、この意識というものは、あらゆる場所にある気がする。

 走り慣れた海岸沿いの歩道のあちこちに、遠くに見える山の頂に、人の心に。

 それを感じとるために、人は詩を書くのではないか。

 それは創造、

 それは造形、

 それはこねること、

 それはなぞること、

 それは窯で焼くこと、

 それは音を聞くこと、

 それは耳をすますこと。

 意識の彫琢をするために、人は生まれてきたのかもしれない。

 あらゆる意識が、ここにやって来れたら、

 いのちはどれほどの深みに生きることになるだろうか。

 

 〈麦の種が地に落ちて、死ななければ一粒のままだが、死ねば多くの実をもたらすだろう〉 (聖書の言葉より)

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