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思いによりそう11  手の温かさ

 『生きる わたしたちの思い』に寄り添う。

      *      *      *

 触れた手の温かさに涙が出るということ

 いつかその手を離れると知っていること

      *      *      *

 人の手の温もりを感じる瞬間、何かが伝わり合う気がしてくる。信頼できる感じ。

 つながっているというより、そこに深淵と距離を感じつつ、同質の何かを感じる。

 同質の何かとは何か。

 本当は、そこにいるのは、まぎれもない他者で、他者ゆえの異質と向き合っているのだけれど、いまここに境遇をともにしているという、仲間意識を感じるのかもしれない。

 道端の花をみて、「おたく花してはりますなぁ、わたし人間してますぅ」と、河合隼雄は感じていたそうだが、そのような同質意識かもしれない。

 同質を感じるゆえに、異質に迫られてしまうこと。

 遠いから、近いと感じること。

 温もりを感じるから、非在が意識されること。

 非在を意識するからこそ、同質を感じとられること。

 あなたと私の境界がなくなってしまうこと。

 だからいつまでも温かいということ。

 はなれることはないということ。

 

 

 

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