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画家と庭師とカンパーニュ Dialogue avec mon jardinier

 父の死をきっかけに田舎の実家に帰った画家は、菜園を作るために庭師を募集した。やって来たのは少年時代の同級生。二人はすぐに親密になり、互いを〝ジャルダン(庭)〟〝キャンバス〟と呼び合う。

 画家は妻から離婚を迫られている。その原因を、彼は(5年前から)気づいていない。気づかないのは、人の心に触れていないから。

 ジャルダンとの友情のうちに、画家の心に、人の心への関心が深まっていく。そしてジャルダンの病(もう長くないと医者に告げられる)により、思いは深まり、拡がる。

 その変化を感じとり、妻は仲直りをする。画家は、論理や美を追求するのではなく、物にある様々な感情を感じとることの大切さに気づく。

 ジャルダンとの出合いとは何か。

 彼は鉄道作業員だったが、純朴な心を持った人だった。都会の人にない何かを持っていた。生(思考)の直截に、画家は魅かれた。失っていたものを取り戻すことができた。

 気づきと生と死が、静かに交錯する、明るい光と緑の情景に、何かしら愛おしいものを感じさせられた。

 

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