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ひろがる思い

 W.ゴールディング『蝿の王』でサイモンを沖へ流したもの、無数の煌くものたち。

 煌くものたち、という思いについて。

 人が亡くなった人の思いを宿すときの、亡くなった人の思いについて。

 そのような、,数多の思いについて。

 それらは一様に、その思いにとっての他者に拡がろうとしている。

 未知に憧れるごとくに、癒しの触手のように。

 それらはどこから生じるか、なぜ生じるか。

 異界からの使者のようでもある、

 ある人はそれを天使と呼んだかもしれない。

 想起する者は、想起される物に促されて遡及する。

 そこに拡がる世界の不思議な豊穣さに惹かれる。

 思い出すためではあるが、ほんとうは、未知なるものを求めての想起かもしれない。

 開ける世界の先の暗闇と光、すべてを、無限と無を希求する営み。

 私たちの思いは、そのように拡がる。

 

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