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再会

 香雲に入る。

 小鳥の囀りが聞こえたと思ったら、数枚の花弁がチラチラと舞う。

 やがてそれは海の煌きに重なる。花弁のせいで、煌きは一層光を帯びる。

 無垢な少女を淵に流し、思慮深い少年を沖へ流した煌きたちのよう。

 流したというより、正確に言えば、見守り続けていた、いる。

 離れず、燦然と耀くものたち!

 目を閉じて、花の音を聞こう。

 気配に満ち、静寂に潜む。

 この出会いは初めてなのだけれど、またいつか会う気がする。

 ふと、「私たち」という言葉が浮かんで来た。

 私たちの再会。

 親しきものたち。

 あの煌きたちとの近似性がここにある。

 私たちの再会のために私は生きている、そんな気がしてきた。

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