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牧三丁目のわが家から――亡き母へ送るメッセージ・生きてて良かった

 脳性麻痺の二次障害で頸椎(頸髄)を痛め、現在人工呼吸器を装着して大分市の自宅で生活していらっしゃる吉田春美さんの著書『牧三丁目のわが家から』を読んだ。

 直接ご本人から購入した。(700円)

 人工呼吸器を装着するに至った経緯、それ以前の生活、看護師さん他、関わり合って来られた様々な人のこと、文字盤を使って(あるいは口ぱくで)の意思疎通のことなど、いろんなエピソードが語られている。とても良い本だと思う。

 吉田さんご本人を知っているから、一層そう思えるのかもしれない。本の中ではご自身の生き方について、「頑固で、真剣に生きている」と繰り返し言及されているが、その通りである。更に、素直で、心の優しい方である、理性的である。

 この本を読んで、生きていることの尊さに触れることができたと、感じている。

 この本の最後の数行を引用。

 

 〈7年前に亡くなった母から、子供のころに、聞かされたことを忘れません。どんなに死にたくても、病気の僕を残して死ねなかった。無理心中など思ったことも無い。僕が生まれる、ずーっと前に、僕の兄でもある、二人の子供を交通事故と病気で死なせた悲しい話など、命の尊さを教えてくれた母の、つぶやきが、今の僕の生き方になっています。そして、これからも、多くの人に支えられて生きていることを、母が生きていたら、きっと、喜んでくれると思います。

         2005年5月4日〉

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