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ふり返り

思ったことを口にする執心がなく

時が敷居をまたいでから後悔をする

ふいに口を開くと

傷つけてしまう

ふり返り

しばし外壁を見やる

 

自らの生のためにひとの死を待つ

心性に異和を覚える

――生きるとはなんですか

しかしわが身さえ

そのような営みにおいて在るではないか

 

直截のことばが

適切なナイフであるためには

刃の感触を確かめておかねばならない

内心にあてて

ふかく

さらにふかく

みずからをきりさくところまで

 

(1998.1.21)

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