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LOVE & FREE ~放浪しちゃえば?

 『LOVE & FREE ~放浪しちゃえば?』 文と写真:高橋歩,サンクチュアリ出版,2006

 著者の世界一周冒険旅行の記録である。

 写真が良い。

 旅の目的は人それぞれなのだろうが、その本質は発見である、と私は思っている。発見された風景と言葉、出会った人たち(特に子どもの顔)が描かれている。

 幾つかを拾ってみる。

 

 〈一緒にボートに乗ったカーネルサンダース風おじさんは、よっこらしょっとオレの隣に腰掛け、突然、質問を発した。

 「あんたのライフワークはなんだい?」〉

 〈ガンジスから贈られるさまざまな心象は、オレに、「人生の持ち時間」ってやつを意識させる〉

 〈自然のリズムに身体を任せきったとき、いつもココロの中から全身に広がっていく、この「透明な感情」はなんだろう?〉

 〈「自分らしい生き方?」 「ナチュラルな生き方?」 そんなの自分自身でわかるわけないじゃん?

 それぞれ、みんな。ただ、毎日の暮らしの中で、「自分が美しいと思う行い」を積み重ねていけばいいさ〉

 〈あなたにとって、本当に大切な人は誰ですか? あなたにとって、本当に大切なことは何ですか?〉

 発見されたことが記されているが、その過程は、あまり書いてない。たぶん、書く必要がなかったのだろう。

 自分の若い頃の旅行を思い出した。大学2年のとき、1ヵ月半のヨーロッパ一人旅を、夏と春に行った。その日記を、先輩たちが作っていた同人誌に載せてもらった。以来、旅行をしていない。その代わり、旅みたいな人生を送っている。

 この作者は何も主張してない。そこが良いと思う。ただ、テーマが「生き方」に収斂されているきらいがある。私なら、出会った対象について、対象の志向する何かについて書く。

 

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