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真珠の耳飾りの少女

 ヨハネス・フェルメール、1665年頃の作《真珠の耳飾りの少女》(オランダ、ハーグ、マウリッツハイス美術館所蔵)をモチーフとして描かれた、恋愛映画である。

 自分の家に使用人としてやってきた少女グリートに、フェルメールは心ひかれる。グリートもまた彼に。

 その素直さ、無垢、強さに、彼はひかれる。絵を解さない妻に、苛立っていたのかもしれない。

 少女は彼の絵に、彼の近くにいることに、喜びを覚える。心ときめく。製作中の自身の絵を見て「心まで描くの」と、驚く。

 2人の心を知るフェルメールの義母、嫉妬深い妻、グリートに思いを寄せる精肉店の息子ピーター。まわりの人々の心は、芽生えたばかりの愛の永遠を、知っているのだろうか。おそらく、皆が、「予感」している。

 絵の完成と同時に、グリートはフェルメールのもとを去る。

 パトロン(絵を買う人)のライフェンは、出来上がった絵を見て嫉妬し、描かれたものに対する自身の無力を悟る。

 いつまでも心に残る、静謐な、そして切ない物語である。

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