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交感

〈小さなことを

 感謝でき

 ささやかなことを

 喜ぶことができる

 人は

 とても恵まれています

 その人は

 どんな時でも

 また、いつでも

 幸せを感じることが

 できるからです〉

       「おはよう21」中央法規.2007.8, p.3 葉祥明

 

 道端に咲く野の花に、小川の光に、流れ行く雲に、ようするにすべての物の細部に、喜びは宿っていて、無数に在る同じような喜びと交感している。

 それらは、何だろう? と、考える。

 ウイリアム・ゴールディング『蠅の王』にて、サイモン少年を沖へと流した無数の煌めきたちのように、それらはなぜ、在る物を慈しみ、どこでも、いつでも、在るのだろう?

 ――光とともに、闇がある。深淵を巡る心に必要なものとは何か。

 ――在る、という確かな感触、在る物たちの在ろうとする気配。

 存在は無限を欲している、と感じられる。〈生命〉もまた、自己を複製し続けようとする。キリ果ての無さへの憧れが在る。(おそらくは無をも、同時に希求している)

 だから、〈私でないもの〉が欲しい。空の輝きを見ては、あれは私だと感じる、同時に、そこに〈私でないもの〉を欲している。

 〈私でないもの〉を欲する、その一つの形としての、交感ではなかろうかと、考える。

 〈小さなことを〉の詩は、交感することの喜び、そのことへの感謝、幸福を表していると思う。

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