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第22回サロマ湖100kmウルトラマラソン完走記・当日編

③ スタート~30km地点

 気温14℃、曇り(絶好の条件!)。「ぼくも含めて、みんなで完走しましょうね~」吉本興業、太平サブローさんの頼もしいエールに皆拍手喝采、そして午前5時スタート。

 午前3時に朝食を食べたせいか、走り始めて10km(53分で通過)までは胃がもたれ、調子はいまひとつ。それでも、昨日歩いた道を落ち着いて走る。10kmを過ぎて少し楽になる。17kmの最初の折り返し付近に民宿があり、ご夫妻の声援を受ける。25km地点には元気の良い青年が、ランナーと次々にハイタッチを交わしていた。私も、大きくハイタッチ、「ガンバレヨー」と青年。こういう応援は本当に嬉しい。27km辺りでは、Yさん母子の応援を受ける。そこから、徐々に調子が出てくる。

④ 30km~74km(緑の館)

 30kmを過ぎた辺りで、「お、パルスグラフを使ってますね♪」と声を掛けられた。私はセイコーのパルスグラフ(ひとさし指で心拍数とピッチを測定)を使って走っている。その人も同じで、それで声を掛けてくれたのである。「いくつで走っていますか?」と聞かれたので、「140前後です」。「LTペースですね、理想的ですね~、私は130からなかなか上がらなくてね~」と、詳しそう。ピッチは? と聞かれるので、ちょうど200です、と答えると、良いですね~。「T先生の運動生理学による心拍トレーニング」を教わりながらしばらく走った。Tシャツの上から「小樽商大山岳会」のランニングを着て走られていたので、北海道の方だと思ったら、福岡在住とのこと。Sさん、陸連登録の黄色いゼッケンを付けておられた。Sさんのおかげで、私は以後「140前後」「200」を守って走り、完走できた。感謝。トレイルの大会にも出ておられ、7月には富士登山レースに出られる予定、その練習の一環としての「サロマ」だそうだ。サブ3も数年前に達成されたらしい、私が先日の3度目のフル(湘南)で3時間24分だったと言うと、「その調子でいけば近いうちにサブ3ですよ! 今度のフルはどこですか」「NAHAが良いと聞いているんですが」「記録を狙うなら青島太平洋ですよ!」などと、いろいろ話に花が咲いた。彼がトイレに行くまで、10km近く併走した。

 1人になり、40km(3時間33分で通過)を過ぎた辺りから、脚が少し重くなってきた。「140」を維持すべく、腕を振り、足を出す。50kmで4時間30分ちょうど。さらにしんどくなる。もう少しで55kmのレストステーション(着替えもできる)、と言い聞かせる。

 そのレストステーション手前で、再びYさん母子の応援を受ける。お母さんの陽気なこと! そして、少し肌寒かったので、長袖シャツに着替えて再スタート、だが着替えたら陽が照ってきた。60kmを5時間38分で通過、さらにしんどくなる。それでも3週間前の阿蘇カルデラの時に比べたらまだマシだと感じた。あの時は67kmで倒れたから。62km辺り、青い麦畑の上空から雲雀の声、探したが見つからない、サロマ湖からは涼しい風が吹く。そうやって走っていると、疲労しているにも拘らず、なんだか幸福に包まれている感じがした。なんて贅沢な時を過ごしているのだろうと。鳥たちの声のせいだろうか、広大な土地のせいだろうか、あたたかな沿道の応援のせいだろうか。よし、絶対歩かない! と決める。阿蘇と同じことは繰り返さない!

 74km地点に「緑の館」と呼ばれる建物があり、そこのエイドでは「おしるこ」が振舞われると言う。「おしるこまであと2km」の看板を過ぎた。「おしるこ、おしるこ」と念じて走った。だが、エイドに付くと、「そうめんをどうぞ!」ついそうめんを食べてしまった。その横に「おしるこ」はあったのだが、そうめんを食べたらおしるこまで食べる気にはなれなかった、残念! そのエイドを過ぎようとしたら、Kさんの奥さんたちに出会った。びっくりされて、「あら~、はや~い。がんばってくださ~い」。Kさんの「予定時刻」より早かったせいだ。

⑤ 74km~ゴール~

 楽しみにしていた80kmからのワッカ原生花園までもう少し、もう少し、と自分を鼓舞して走った。そして80kmを7時間50分で通過。あと20km!

 原生花園に入りしばらくすると、空が曇り、オホーツク海からの風が肌寒く感じられるようになった。Kさんの経験談と同じ展開、長袖で良かった! それまで、ペースが10km67分と落ちてきていたので、意識的に上げる。85km辺りで、「このペースだと10時間ぎりぎりですね~」と声を掛けられる。サロマンブルーのゼッケン「105」番さん、「ぎりぎりですね~」と私。「がんまりましょう」と追い抜いていかれた。折り返し、90kmを8時間53分で通過。ここからスパート、と思ったが、ダメージが大きいのか、67分でいけば良いとの妥協案が生まれたせいか、思うようにペースが上がらない。右大腿四頭筋に痛みが出てきた、風の冷たさのせいかもしれないが、肉離れでもしたらどうしようと、慎重な走りになる。それでも「あと5km」で105番さんを追い抜く。

 折り返してからは、Kさん、Yさんを探しながら走ったが、見つけられなかった。

 原生花園コースを終え、あと2km。ゴールできる! 嬉しさがこみ上げてきた。歩かなかった! 

 走り終え、網走の民宿「ランプ」まで(30km弱)歩いていくつもりだったが、ゴール後に雨が降ってきたので、路線バスで網走へ。車中、陽気な東京の方と話が弾んだ。「また会いましょう」、今回、このフレーズを何度も口にした気がする。

 (記録:9時間53分30秒)

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コメント

 おめでとうございます(*^。^*)
 いつかは私も挑戦したいな~~(^o^)/

ありがとうございます!
ウルトラは楽しいですよ。

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