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意思疎通

 私たちの認知症高齢者グループホームがスタートして1ヶ月が過ぎた。当初予想していたより症状の重い方が多く、意思疎通に難儀している。

 T.K.さん(94歳)の例。

 「Tさーん、トイレに行きます」「はあ?」「トイレ」「お池?」「トーイーレ」「え?」「お便所」「ハイ、ハイ、ハイ(笑顔)」「立ちます」「たちます?」「歩行器につかまって立ちます」「えー?」「イチニのサンで立ちます」「たちます?」「そうです!」「あなたはどなたぁ?」

 歩行器に摑まって立ってもらって、更にトイレに誘導し、便器を便器と認識していただいて…、と、Tさんをトイレに誘導して戻ってきてもらうのに、少なくとも15分はかかる。補聴器をされているが、言葉の意味を理解されるのに、補聴器は役に立たない。尿意を自覚されている場合は、もう少しスムーズであるが。

 若い頃のお話を聞きたいとか、その方の得意なことを生かしてもらおうとか、こちらの意図が先走っても無意味で、会話自体が成立しないことには文字通り話にならない。

 「グループホームって、一緒に料理したり、草むしりしたり、するんでしたよねー」と、ある職員。「そうだけど、それ以前の意思疎通をどうするかだよねー」料理の本を見せても、何の関心も示されない。「ほら、蝶がいっぱい」と外へ連れて行っても、上の空? 突然、「ごめんなさいね」「ありがとう、ありがとう」と言われたり。

 もう、課題満載のグループホームなのである。スタートしたばかり、というより、まだスタートしていない、私たちの介護である。

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コメント

八代に萩往還ランナーがいたことに驚きです。阿蘇も頑張ってください。お会いできると良いですね。私は、オレンジ色で目立つユニフォームを着ている熊本てれっとの人達の近くにウィナスではいるかもしれません。
それとここのブログはこれから読みます。グループフォームを始められたばかりのご様子で大変興味を持ちます。昨年仕事の更新が無くて転職活動するときにヘルパー2級を取ったので福祉関係の仕事興味持っています。母が現在もヘルパーをしている事もありますし、人間相手の仕事や人間の体に興味を持っていることも理由です。
市内のグループフォームの事も分かりそうでこれからブログを読んでみたいと思います。

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